日本、1点差まで追い上げるも パラグアイに敗れる(スポナビ)

まあ色んな方がおっしゃってますが、気にせず一言。
● 小野のトップ下起用
フェイエでも活躍したことないのに、いきなりそこはないやろ。
多分、前線でボールが収まりにくいことを想定して、小野にボールを集めようと思ってたんでしょうけど、フィジカルもそんなに強くないし運動量も少ない。おまけに守備が後手後手に回ってる状況では、ただでさえ少ない後方からの押し上げがなければ、さしもの小野も無理だわ。
● 高松・大久保の初コンビ
こういう状況(大事な大会の初戦)で新たな試みをするのは、よほどその選手が調子がいいか、レギュラーが不調かのふたつ。
それ以外はただの奇策に過ぎない。陵南−海南戦の仙道のPG起用に際して海南・高頭力(たかとう・りき)監督も言うように、格下が格上に対して講じるもの。
まあ、こういう例えをしたかっただけなのですが。
とにかく、高松がそんなによかったわけでもなく、大久保が生かされてたわけでもなく、非常に中途半端な出来でした。
● ミスからの4失点
見れば分かりますけど、すべて自分たちのミスから生まれたもの。
一点目の失点は確かに那須のミスでしたが、それはチーム全体に言えること。
硬さから来るパスミスや判断ミス、重要な大会の初戦ですから当然といえば当然なんですけどね。
個人的には闘莉王の前線への雑なパスはいただけませんな。彼はDFにしてはムラが多く、荒れるとプレーが一気に雑になる傾向があります。
ハードマークが身上がゆえに審判と揉めることも多いし、多少無茶なオーバーラップも。でもそれはすべて那須のフォローがあって成立していることを忘れちゃいけない。彼が上がればカバーリングもするし、ライン調節もすれば闘莉王を抑える役割も担ってました。
その那須がああいう形で交代したのは残念でした。僕とは同い年で選手権の時から「上手いな〜」と思い、ずっと注目していました。
悪い形での交代だっただけに、次は気持ちを切り替えていってほしいです。
あとこの状況で明らかになったことは、このチームにはそれを落ち着かせる選手が欠けていること。
小野と曽ヶ端のOA選手も自分自身のプレーで精一杯になってました。対するパラグアイカルドソが前線で気合の入ったプレーでチームを引っ張ってました。
スポーツに「たら・れば」は禁句ですけど、国際経験の少ない曽ヶ端じゃなく川口か楢崎、DFラインに宮本か森岡あたりがいれば・・・などの考えてしまいました。
全体としては、決して相手に切り崩された4失点なわけではないこと。落ち着いてプレーできれば十分巻き返しができるでしょう。
● 山本監督の采配(追記あり)
ジーコのように有機的な交代ができないわけじゃないのは、後半の松井投入を見れば明らか。*1だからこそ、もっと早く手を打って欲しかった。
那須out松井inじゃなくても、松井の入れようはあったのではないかな。阿部と代えて小野を底にすれば、2トップとの距離も縮まってスムーズにボールが動くし。
何より那須がこの後復調するか分からんリスクも高すぎる。てか、なんで那須がいきなりキャプテンなんだ?小野で問題ないでしょ。
あと3バックに3トップぶつけられてたんだから、もっと早く守備のてこ入れをすべき。一対一の場面で振り切られる場面が多々あったわけだし。
あとスクランブル時の闘莉王トップ起用は、ただのその場しのぎでしょう。決して戦術としてのパワープレイでは決してない。98年のWCアジア予選岡田監督の時(加茂さんやったかも)の秋田FW投入並に無理がある。
● 総評(少し加筆)
ガチガチの序盤は差し引いて考えるとして、全体的に運動量が決定的に足りなかった。
もともと個人よりも組織としてどう切り崩すかを命題にしてきたチームなだけに、運動量が減ったことでチーム全体が膠着し機能しなかったことが結果につながったといえます。
後半の巻き返しはせめてもの救いでしょうか。形はどうあれ攻める姿勢が見られたのは何より。ただ、サイドが押し込まれた時に「チームとして」どうやって攻めるかが鍵を握るでしょう、ってこんなこと前からずっと言ってましたね。(それ以外にもやまほどありますけど、皆まで言いません。)


若干意味不明な部分があるかもしれませんが、それはご愛嬌。

*1:読み返してから直しました。