言いたいことも言えないこんな世の中じゃ

「水曜どうでしょう」終結宣言(誠実なテレビについて)
うわぁ、やっちゃったよ。ついに基地外が出てきたな。土屋さんも大変やろうな、こんなの相手にするんやから。
最近特に思うんです、やっぱり日本は保守的な国だなと。大衆派に属さない意見、要は異論を唱える・持つ人が謂れのないバッシングを受けてる場面を見ることが多いんで、いつもそれは違うんじゃないかなと思ってます。
土屋さんは水曜どうでしょうについて、いちテレビマンとして自分の意見を述べてたんですが、まあ確かにどうでしょうファンには嫌なことも言ってます。僕も一応どうでしょう好きですから気持ちが分からないわけでもありません。(ただし僕はファンではありません。)
でもその考えに対して「間違ってる!」とか「侮辱だ!」とかの感情的な抗議(誹謗中傷ともとれる)メールを送る連中の気が知れんね。アホです、アホ。
それはあくまで土屋さんの意見であって、それはそれ。世の中、同じものを好きという人もいれば、嫌いという人もいる。そんなことも分からんのかと思うとゲンナリします。しかも終結宣言のきっかけのメールを送った人間が30代ってんだから(ほんとかウソかはさておき)、イタすぎる。
ぬかるみ.comの最終回ストリーミングで鶴瓶さんはこうおっしゃってました。(以下要約)「最近は無責任な批判が多すぎる」ぬかるみの世界放送当時は凄い数の投書をもらっていたらしく*1、その中ではきっついこと書いてきてる人もいたそうです。今ならスタッフが前段階でハネたりもしたでしょうけど、実際に鶴瓶さんは読んでいて、しかも番組内でも紹介していたそうです。曰く「今の2ちゃんねるみたいなのが直接届いてる」感じだったとか。嫌なら紹介しないということもできたそうですが、きちんと反論(やりとり)するために紹介していたそうです。でも名前と住所くらいは書け、でなければ紹介しないと。
当たり前ですよね。ラジオにしてもネットにしても匿名の批判なんて闇討ちのようなもんですから。子どもを襲う大人の犯罪者を、最低だ卑怯だと揶揄するのは分かりますが、同じようなもんです。
で、土屋さんの件です。自分の意見と違う意見に対して批判や否定しかできんという、ん〜国民性とでも言うんでしょうか気質というでしょうか。そりゃ日本人はディベートが下手と言われますよ。理論的な反論できてないんやもん。ディベートの基本は相手の立場・主張を理解してこそだと思います。『なんとなくですけど。』←これは批判の対象。
僕は北海道に別の地域から移り住んで五年になるので、よく分かるのですが、どうでしょうファンというかマニアは、ある意味ジャニーズのファンより性質が悪い。アイドルよりは距離が近く親しみを持てるローカルタレントであるからでしょうが、ともかく馴れ馴れしい。ジャニーズのクン付けもどうかとは思いますけどね。
そして、恐らくメールを送ったその一部の連中は、一体その連中は土屋さんの意見をどうしたいのでしょうか。「私たちのどうでしょう」を貶されたから仕返しのつもりか。反論したいなら相手を納得させるような反論をしてみろ。論理的な反論ができないなら、住所と名前と連絡先を書いて封書で送れ。ほぼ確実に読んでもらえるぞ。
にしても売名行為って。。。どうでしょうの記事しか読んでないんでしょうね。過去ログ全部読んでからそういうこと言え。つーか土屋さん自体、すでに売名行為する必要がないくらい有名だ。そのセリフは十勝花子に言ってやれ。あのポジションはあれで面白いが。


と、まあ少々感情的にはなってますが、ネットが持つ特性上こういったことは避けては通れないのだとは思います。ただ使う人間のモラルでなんとでもなるんではないかなとも思います。僕は「ネットの恥は掻き捨て」のようなことはできません。だってカッコ悪いでしょ。誰も分からんとこで威張ってるって。僕にとっちゃ生き恥です。
それにネットという不特定多数の人間に対して、異論を唱えるということに対してもっと尊重すべきだと思います。それが有名無名に関わらず、異論を唱えるリスクを背負って発言しているということに対して敬意を払うべきではないかと。土屋さんにせよ、町山さんにせよ、菓子杯の決勝のチケット買占め疑惑にせよ、募金パークへの指摘にせよ、批判が来ることを承知で言っているてのに。土屋さんはちょっと違うかな?
そういう意見や立場を認めるような社会になればいいなと思います。
と、久々にこんな本を読んで思いました。
追記:ここへいらっしゃる方々へ。
ご意見はどしどし受け付けます。ただし、出所の分からない批判には一切無視を決め込みます。場合によっては削除も視野に考えてます。
って書いてだーれも来なかったら、まさに恥さらしorz

文中のぬかるみの世界のネット最終回はまだ聞くことができます。テレビではまず見ることのない「芸人・笑福亭鶴瓶」を知ることが出来ますよ。一時間半もあるので、時間のあるときにじっくり聞いてみてください。

*1:ヤンタンでは週にネタはがき含んで2万通